第12章 リスク管理

          
  つぶやき話のテーマ1: 弁護士
          
 [介護業界になぜ弁護士のテーマを設けたのか? 必要ないだろう。          
  今後、大いに必要になって来ると思ったのでテーマにあげた。      ]          
           
  私の先輩知人に弁護士がいる。30年程の付き合いであるが、近頃、その弁護士と駅であった。          
 後期高齢者に該当する年齢であるが、まだ仕事をしていると話された。何の仕事かと尋ねると          
 介護に関連しているとのことであった。私は興味深々で、何で介護かと尋ねた。仕事先は介護          
 老人保健施設の顧問弁護士である。話を聞いていると介護関連の専門用語が次々に出てくる。          
 弁護士ではなくて、介護職員と話しているように感じた。話が途切れた時、私は介護になぜ弁護          
 士が必要とされるのかと尋ねた。すると次のような返答であった。
          
  介護サービス等の対応が原因か否か明確でなくても、不幸にして要介護者が亡くなったり、          
 身体的に大きなダメージを受けられた場合、たまに訴えられることがある。その訴訟への対応に          
 あたるためである。特に、当該人の家族等との交渉を行うので、施設側の事実を調べて弁証に          
 あたっているとのことである。介護サービスは要介護者と介護施設等との契約でなり立っている。          
 きちっと契約に沿って、介護サービスが行われないと訴訟沙汰になることを、認識しなければ          
 ならない。          
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