朝日新聞 2020年4月26日 朝刊4面 介護とわたくしたち 変わる家族4 を読んで

 

見出し:悩む若い世代 介護と自分の人生

 

序 文:家族の介護を担うのは中高年だけではない。18歳未満のヤングケアラーや、20代、30代のケアラーもいる。若い介護者たちは進学や就職と介護の両立や、介護と子育てのダブルケアに悩むが、その状況は見過ごされがちだ。介護者の困難を改善しようと、当事者としての経験をもとに活動する人が出てきている。

 

中見出し1:合格した数日後、母が救急搬送

 事例1概略:男性Mさん(30歳)は、高校3年の時、大学に合格した数日後の朝、母が目覚めず救急搬送した。母は一命はとりとめたが、麻痺が進み難病で常時の介護が必要となった。父は仕事が多忙、姉は大学が忙しい、弟はまだ中学生である。自分が見るしかないと、この年の進学をあきらめた。姉の卒業で母の介護を分担できた。改めて大学に進学し、医療関係の会社に就職した。2017年、病状が進む母のそばにいることを優先させるために転職して、実家に戻る。 

中見出し2:同じ環境の仲間 薄れた孤独感

 事例1つづき:介護していることをに負い目を感じず、働く道をつくる。主に20、30代のケアラーの転職や就職を支援する事業を立ち上げた。今も介護と仕事をできる範囲でやっている。 

 

中見出し3:育児と母のケア 体験談を発信

 事例2概略:女性Sさん(33歳)は、2016年秋、乳飲み子(長女)をベビーカーに乗せ、電車で数十分かけて、認知症の母(66歳)がいる実家に通う始めた。母と同居する父は日中仕事で不在、姉も離れて暮らしていたため、育休中の自分が母を見なければと考えた。その後の苦労談(認知症の進行、母の見守りで、復職ならず)が、記載されている。2019年春、長女は幼稚園、母は介護施設を利用し始め、父は勤務日数を減らし、姉は同居して、介護を分担するようになった。

 

私見

 上記の記事内容は、介護(ケア)する人に大きな負担や犠牲が発生していない、ハピーな内容であり美談です。その事例には一言もぼやけない。            起稿  2020.05.09