2021.05.31(月)朝日新聞 朝刊 19面社会を読んで

大見出し:高齢者施設 変異株に募る緊張

中見出し:職員PCR月1→週1 面会施設内→ガラス戸越し

 

 序文: 新型コロナウィルスのクラスター(感染者集団)が生じた大阪府や兵庫県の高齢者施設では、病床逼迫のため感染者が入院できない事態が起きている。感染力が強いとされる変異株が広がる中、他地域の施関係者の間でも緊張感が高まっている。

 

 記事内容抜粋:

 東京都江東区の特別養護老人ホームK施設で51人が新型コロナに感染したのは、昨年4~5月。感染した入居者の中は入院せずにホーム内で療養した人もおり、系列病院・施設から医師や職員の応援を得て乗り切った。その後感染した人はいない。感染防止に気を使う日々は、ずっと続いている。

 職員は身体介助する際、医療用手袋を着用、終われば手袋を外して、ひじまで手を洗い新しい手袋に交換する。1日に20回以上、手袋を交換する。一時期、入居者にもマスクをつけてもらうことを試みた。だが、口に入れてしまう人も多く、窒息の危険があることからやめた。37.5度以上の発熱がある人は個室に隔離し、体調をこまめに確認。1日たっても熱が下がらなければPCR検査をする。施設内の入浴施設はデイ利用者と入居者との利用時間帯を分けた。切り替え時間には浴室、脱衣場の床や手すりの消毒作業を行う。

 変異株に感染した場合、感染から重症化するまでのスピードが速いと聞き、対策を見直した。月1回実施していた職員のPCR検査は、5月中旬から週1回に。ショートステイ利用者には、利用前に毎回PCR検査を受けてもらい陰性と確認した後に入居する流れにした。

 事務室のコピー機のタッチパネルにはラップを張り付け、使う人が変わるたびにラップを張り替える。人事異動の時期、職員には歓送迎会はしないように呼び掛けた。

 4月の緊急事態宣言以降、入居者と家族の面会は1Fの食堂のガラス戸越しに1回15分まで。

 ボランティアと月1度開いていた、お茶やお菓子を楽しむ喫茶クラブ等、レクレーションも休止している。

 入居者のワクチン接種は2回とも終わった。ただ、職員の接種時期は未定だ。

 

 私見: (非常に参考になる内容であった) 

 東京都江東区の特別養護老人ホームK施設とは、2020.06.03朝日新聞朝刊19面社会記事を題材に「ぼやき談2020特養でクラスター綱渡り介護」のK施設である。K施設のコロナ対策状況が記載されており、参考になったので、即座に起稿した。今回はK施設のW施設長が、記者の取材に応じたようである。

 

 認知症の方々にマスク着用を強制できない理由を述べてある。その他の感染防止対策はいずれの介護施設も実施している作業である。紙面に冬場の室内の加湿や換気についても記載が欲しかった。職員へPCR検査を徹底していることは非常に感心する。これはクラスター経験者ならではの再発防止策と思う。ただ残念なのは職員のワクチン接種が未定の事だ。我職場では、入居者と職員の接種が6月2日から始まった。

 我職場では、入居者と家族の面談にスマホLINEの利用を試みている。喫茶クラブはボランティアなし、数名の職員でスイーツ会などを実施している。

 我職場では、看護師・介護福祉士が介護作業の報告データ作成に、iPad等の電子端末を利用している。当該端末は職員が共用するので、別人に渡す場合、除菌ティッシュなどでの消毒作業を追加することとする。コピー機のパネルにラップを張り付けるとの記事は非常に参考になった。  起稿 2021.05.31 追記 2021.06.03