新聞によりますと、2024年4月から、ホームヘルパーの報酬単価が下がるらしい。オプション的なサービス内容を付加すると少しアップになると説明している。ヘルパーの団体は、付加サービスは確保しずらいので、実質は賃下げだと主張している。お役所の調査によると多くのヘルパー事業者は、利益が出ていると回答しているので、介護報酬単価を下げたと説明している。

 

 私見:解決法は、ホームヘルパーの移動時間も報酬単価(サービス料金)に加えざるを得ないと思う。

ホームヘルパーが、個人宅を戸別訪問してサービスする場合と、集合施設(俗称:老人アパート)を戸別訪問する場合では、移動時間に大きな差を有する。集合施設で主にサービスする事業者の場合、ホームヘルパーは移動時間はを全く必要としない。従事時間をほとんどサービス時間に充てられる。この訪問時間なしによって、事業者は大きく利益を上げられるのである。個人宅を戸別訪問してサービスする事業者の場合、ホームヘルパーは移動時間を必要とする。この移動時間は無償となる。よってこの事業者のほとんどは収支トントンである。この状態で介護報酬単価を下げられては、赤字になると騒いでいるのである。

 今後は、個人宅の訪問介護事業者はますます厳しくなるであろう。要介護者は自宅で介護を受けるのではなく、老人集合アパートに入居して、介護サービスを受けなければならなくなるのであろう。

                               起稿:2024.03.02