2019年1月21日 朝日新聞の朝刊を読んで

 秋田県の特別養護老人ホームMで、インフルエンザで4人死亡。80代と90代が11日間に との見出しである。記事内容を読むと、入所者は93人であり、1月2日に疑いを含めて6人感染、7日には22人に増加、20日現在は、48人(内4人死亡)である。さらに職員66人中8人が感染している。施設は4人の相部屋しかなく、感染者を同室にしてカーテンで仕切るなどして、医療機関と相談しながら対応したと記載されている。

 まずは、なくなれた方々のご冥福を祈ります。早くインフルが終息することも願っています。職員の方々も頑張って下さい。新聞は事実を報道することが使命であろう。しかしそれだけだろうか? 私は、当該特養がインフルに対する予防対策をしていたか調査したうえで、読者は何をするべきか、どのように協力したり、留意すればよいのか、記載しても良いのではないだろうか。

 ここからは私の推測である。入所者及び、特養職員は、昨年11~12月にかけて、インフルの予防接種をしているであろう。さらに職員は施設へ立入りする時、手をアルコール消毒し、口にはマスクを着けていると思う。職員がインフルになったと思ったら、自発的に休むものと上司から指示されている。一方の施設としては、インフル感染が疑われると、訪問者の訪問を禁止する段取りである。

 施設入居者への訪問者は、インフル流行の時期になったら、施設が予防策として玄関に用意しているスプレー薬で手の消毒、さらにマスク着用をお願いしたいものである。

 施設の看護師は入所者の体調を毎日チェックしている。発熱があれば即座に、該当者を隔離して、健常者に近づけないようにする。すぐに担当医師の指示に従い、看護師はタミフル等の薬を服用させることになる。感染者には個室をあてがう。カーテンの仕切りで相部屋とは、ちょっと不十分かもしれない。個室がなくても、感染者は4人部屋に隔離すべきかな。部屋を出された3人は、職員休憩室、食堂、居間、廊下等のスペースにベッドを配置してでも。また、それとも、廊下に畳をしいて休憩所にする。緊急対応である。全国には特養がたくさんある。その特養のノウハウを利用してはいかがだろうか?インフル対応ノウハウ集のホームページでも立ちあげようと論説したら、新聞を読んで、ぼやかないのだが。      2019年1月21日 起稿

 

 追記 コメント

 2019年1月22日朝日新聞朝刊に「インフル感染7人死亡 老人ホーム入所者ら74人発症」の見出しが出た。

 22日の記事は、21日の事案記事がなかったら、いぶしだせなかったものと推量する。他の事案を公表させる起爆剤的な記事となったことで、それなりの意義あり評価しておく。    2019年1月22日  起稿