川崎の連続転落の報道をよんで

 

  まず川崎の介護老人ホームの転落事故で亡くなられた方々のご冥福を祈ります。

 

  介護施設のテラスからの転落事故(今は殺人事件になっている)で、施設の責任者等の

対応や誠意が 見えなくて、ぼやきが爆発しそうだ。

 

 ぼやきは3点ある。

 

その1.転落事故に対する介護施設の再発防止策が見えてこない。マスコミも報道しない。

 介護施設の各部屋の窓は、通常2重カギになっている。認知症の人が、誤って1個の
カギを開錠しても、別のところにもう1個鍵があるので、テラスには出られない。もし
テレビ等で窓ガラスを打ち破り、テラスに出ることができたとする。1.2mのフェンス

を 乗り越えて転落事故が発生した。するとテラスのフェンスを高くする等再発防止策を
実施するはずである。入居者が転落事故で死亡しているのである。
 今後のために夜警番用の見張りカメラを設置するであろう。経費がなければ、管理者
自身が、部屋の見回りを行ってしかるべきである。そのような施設の再発防止策が記事
にされていない。

 

 その2.新人介護職員のOJT教育が見えてこない。自学で技術を修得したようだ。

 介護施設職員(ケアワーカー)は、ずぶの素人でも、未経験者でも、介護サービスを
行うことができる。居宅を訪問介護するホームヘルパーは、介護研修を受けた有資格者
でなければならない。
 未経験者等の介護職員は、ほとんどがOJTで介護技術を修得している。その介護
現場で、技術やノウハウがマニュアル化(標準化、内規化、見える化)されていないと、
職場先輩の介護作業や行動が、後輩の手本となる。この位の手荒い扱い(虐待かも)は、
先輩がしているので、後輩はあたりまえとしてマネをする。
 まず、この転落事故は、要介護者の安全についての施設内教育がなっていない。
認知症の要介護者がテラスにでたいと騒ぐので、介護職員が開錠してテラスに 出した

とする。転落の危険性があるので要介護者を放っておかない。部屋に戻って 寝付くま

で見守りをするのである。これが介護職員の基本的な安全に関する見守り 介助である。

 

 その3.死亡者は1人だけでなく3人までになっている。施設責任者等のお詫びや
     再発防止策の実施状況等の記者会見がない。

 私が死亡者の保護者や後見人であったら、事故死であっても当該施設を介護の見守り
不足ですぐに訴訟する。同じような転落事故が2件目も発生したならば誰かに相談して
でも再発防止策を探求するはずである。市役所の介護係に相談してでも。

 

 私は、警察につかまっている若い介護職員を弁護しているのではない。その職員の
異常な行動を何度も防止できなかった介護職場や組織責任者等にぼやきたいのである。

                         ー以上ー